EPSON PC-486FSの修理

お預かりしたパソコンの診断を開始します。

Cバスという拡張ボードの規格で、PC-9801互換のパソコンです。

パソコン内部の状態を確認します。

検証のためFDDを取り外しました。

パリティチェックエラーです。メモリ不良時のアラートですが、原因調査中です。

オリジナルFDDのピン配列です 仮発注していたFDDのピン配列が違っていましたので急遽再注文します。

先に記したパリティチェックエラーはメモリテスト後に接続されていないインターフェースのアラートで、全てのパーツを仮組してテスト継続できました。 お預かりしたフロッピーの中に起動可能なものがありましたので、起動させ成功しました。 N88-Basicが動作する姿は、今や感激です

FDDを2基とも分解して、内部の状態を確認しました。このFDDの駆動はダイレクトドライブを採用しており、内部に混入した微粒子の鉄粉などが回転トルクを低下させた可能性があります。勿論経年は否定できませんが、今回のFDDトラブルで当時のNEC互換機ですが、内部の部品は精密機器が得意であったEPSONが自ら生産したパーツであり、微妙にインターフェースが異なることがわかりました。調べると保守パーツは殆ど枯渇していますが、あらゆる商社で探します。

交換部品を入手いたしました。 そのままの状態では取り付けできません。特殊加工を行って換装します。

電源ユニットも経年で中のファンからからからと異音がしていました。交換をお勧めしました。

お預かりしている、EPSONテストフロッピーディスクを上下2つのドライブで検証いたしました。フロッピードライブが2基実装したパソコンが生まれ変わりました。