PANASONIC CF-T1PCAXRの旧型PC修理

パソコン正面です

パソコン天面です

お客様より持ち込み頂いた添付物一式です

ログイン時のパスワードにて必要なキーが反応しないためUSBキーボードを使うしかない状態です。詳細な調査の為に分解します。 キーボードカバー劣化していて欠片が散らばるので基板などに入ってショートする危険を避けるため除去致しました

パソコン内部上面です

こちらの機種は起動順位に表示されていますがUSBブートは出来ないようです

パソコン内部です

HDDはPATAの40GBです TOSHIBA MK4025GAS

左のオリジナルHDDから右のHDDへクローンを作製致しました。しかしながらオリジナル HDDは外部からの接続ではRAWとしての認識、クローンHDDでは外部から内部データを参照は出来るものの実機の起動は出来ないので暗号化されているようです

オリジナルHDDの使用時間は20000時間を超えているため強く交換を推奨します。またオリジナルHDDは別Windows上で参照した場合はRAW表示になり中身が閲覧できません

キーボードのSキーが反応しないとの事ですが分解繋ぎ直しの過程で直ったのか反応します、他のキーも全て反応することを確認致しました

Sキー反応しますがたまに反応しない時もあるので完全に壊れているわけではなく壊れかけのようです

CPUグリスが劣化しているため除去します

新品グリスを塗布しなおしました、塗布する前は負荷のかかる作業をすると冷却が追い付かず動作不安定でしたが、安定しました、しかしながらこのモデルはキーボードに熱を伝導させて排熱しているため冷却効率が上がることで動作中のキーボードの温度が少し高く感じるようになりました

この機種はクローンHDDを作製しても特定のHDDでしか起動できないようになっているようです、クローンHDDでは起動できませんが同型機にHDDを組み替えた場合は起動することを確認致しました

互換性のある状態の良い中古HDDにクローンを作製して状態の良い同型機での動作をすることも確認出来ました

入手出来た同型機の天面です、ここまで状態の良い物が手に入ることは珍しいです。

同型機正面です、20年前の機種とは思えないほど状態が良いです

同型機、キーボードのクローズアップです、外観も綺麗で動作も正常であることが確認出来ております

フル充電からの一時間ごとのバッテリーの減りを測定致しました。左が同型機、中央がオリジナルになりますが同型機のバッテリーの方が状態が良く減りが緩やかなのがわかります

Windows上での専用ツールによる高負荷テストを実行、通過しました

負荷テスト時の熱分布です、この機種はキーボード部から放熱を行うので中心部の温度が高くなりますが正常に排熱出来ています