PANASONIC CF-LX6XDSQPの修理

パソコン正面です

パソコン天面です

お客様より送付頂いた添付物一式です

事前の申告ではWindows起動せず、bios上でもストレージを認識しないとのことでしたが、ひとまず起動致しました

OSはwindows11

イベントログを確認したところ、ご申告のあった症状と思われる意図せぬシャットダウンの記録はありますが基本的には大きな異常の記録はないように見受けられます

イベントログを確認しているとエラーが出て再起動、シャットダウンしていることがあります

SSDの使用時間は約8000時間、健康状態は62％なので交換を検討したい状態です。 特に気になる点として異常な高温があります。起動しない、シャットダウンするなどの現象は高熱による不調、保護機能によるものの可能性が考えられます

自己診断ツール上では異常なし

起動時の熱分布に大きな異常はないように見えますが排熱が弱い傾向があります

起動時の底面温度も大きな異常はなし

タスクマネージャーを確認したところ起動時にかなり遅いことと全体的にCPUの使用率が高止まりしているのが気になります

cpuの処理能力を常時特に使用しているのはアンチウィルスソフト、クリエイティブソフトのようです。 クリエイティブソフトがスタートアップにいること及びクラウド機能が大きくcpuリソースを圧迫して熱暴走を誘発している可能性があります

しばらく経過したところCPUの使用率は安定、他のクリエイティブソフトがある程度の頻度でリソースを消費していますが高止まりはしなくなりました。 起動しなくなった症状はソフトウェア上の処理がアップデートなどのタイミングで集中、熱暴走した結果の可能性があります

ソフトウェア依存と思われるエラーが不定期に発生します

オリジナルのm.2SSDです

ssdのクローンを作製致しました

パソコン内部です。排熱及び防音加工が施されています。ファンのほこりと排熱部品の一部劣化が気になります

ファンのほこりを除去、排熱部品を一部交換

ハード的な簡易メンテナンスを行いましたが挙動の不安定さは変わらず、意図せぬシャットダウン等が起こります

同一機種でのストレージ交換で動作検証を試みましたがお客様メインアカウントはマイクロソフトアカウントのため起動ロックがかかります

ログインパスワードなしで起動できるゲストアカウントでは同一機及び仮想環境での正常動作を確認

無線LAN機能を停止したところクラウドアプリの処理がなくなるため動作は安定化

ソフト的な処理を疑似的に遮断することで処理能力及び挙動は安定することが確認出来ます

無線LANを再度起動します

無線LAN起動直後からCPUの使用率が高止まりしています

CPUの処理に使われているアプリです、常に流動的に変化しているためどのアプリが原因かまでの特定は困難になります

無線起動から数分後にブルースクリーンエラーで再起動