SSDには、SLC(Single Level Cell)MLC(Multi Level Cell)TLC(Triple Level Cell)の3種類があります。 SLCは1つの記録素子に、1ビットのデータを記録しますが、MLCは、1つの記録素子に2ビットのデータを記録、TLCは、1つの記録素子に3ビットのデータを記録するため、大容量化がしやすいというメリットがあります。
SLCタイプは非常に高額なSSDのため、最近では医療用や工業用、研究開発用に一部使用されるのみとなり、新製品市場には流通しなくなっています。
MLCタイプは各ストレージメーカーが参入し、もはやSLCと同等以上の性能を獲得しています。何よりも低価格化が進んだため店頭に並んでいるSSDはMLCキャッシュ搭載タイプが主流です。MLCタイプの弱点の一つであった寿命も改善されて、MTBF(平均故障時間)は100万時間を確保しておりHDDと同等以上になりました。 これは24時間365日使用したとして、114年に相当します!さらに、Windows7上でのTrimコマンドサポートもあり、寿命、性能ともにHDDをしのぐレベルに到達しています。一方低価格SSDのTLCは性能、寿命面とも成熟しておらパソコン換装に選択するのは検討を要するモデルです。
MLCタイプのSSDは、製品によっては相性問題が起こる事がWebなどでも良く報告されています。メーカー競争から開発時間の短期化やコストダウン、コントローラーチップの発展途上などが原因と思われますが、相性が合うSSDを搭載できれば、値段以外はすべての面でHDDをしのぐこととなり、パソコンの性能やパフォーマンスが大きく向上いたします。パソコンの性能アップで最も有効なのが「メモリMAX増設とSSD搭載」と言われています。
TLCタイプは2013年に発売されはじめたSSD搭載のパソコンに標準搭載されるケースが増えています。SSD搭載機でありながら低価格であることが最大の魅力ですが、新パソコンの短寿命化が嘆かれていくのが良くわかる部品選択と言わざるを得ません。低価格に特化した開発SSDゆえに、性能や寿命、パソコンとの相性などは人柱で、すぐ壊れても(あるWeb記事には2年寿命?)的な部品です。
SSD搭載機なのにどうも遅いと感じたらTLCタイプ搭載の可能性があります。TLCからMLCに換装すれば寿命性能ともアップします。
代表の森田です